早朝、車で宮城県、石巻市へ出発しました。
1時過ぎに着き、津波の被害が一番深刻な場所に案内されました。
見渡すかぎり、瓦礫の山。海からかなり離れたところまで、津波の爪痕が生々しく残されていた。
跡形もなく、すべてが流された町、被害の規模の大きさに、破壊力の凄さに、恐ろしく、悲しく、涙、涙。今まで見たことのない、考えられないほどの被害でした。
まずは「釜小学校」にある避難所へ参りました。
ユニセフ協会が「子供に優しい空間」として、避難所で毎日子供達が遊びに来られる場所を作っていました。
校庭でユニセフのボランティアの方と楽しそうに遊ぶ子供達に話しかけて、触れ合いました。
津波があったすぐ後は、千人を越える被災者の方が避難していましたが、今は200人程度になりました。教室が避難所となっていて、床に毛布をひいて、寒さに耐え、一ヶ月を頑張っていたのですね。
「ワァーアグネス?」とみんなが私の周りに集まってくれました。握手をして、「大変だったね」「生きていてくれて、ありがとう」と話しかけ、抱き合ったり、泣いたり、笑ったり、ゆっくり語り合うことがてきました。
お母さんと妹をなくした少年が弟の面倒を見ながら、新聞の死亡者名簿を一生懸命に読んでいた。話しをかけたら、「連絡が取れない友達の名前を探してるんだ」と…。「今欲しい物は?」と聞いたら、「欲しい物はない…」と言う。少年が言えない言葉を周りの誰かが言いました「お母さんだろう?」って。
失って、戻って来ない物…。どうやってこの子供達の心の傷を癒して行くのが大きな課題です。
弟はこの春、釜小学校の一年生になる予定。校長先生は21日を目指して、開校したいが、「出来るかどうか?」と不安そうな顔をしました。580人の生徒達は戻って来ますが、80人の生徒は戻って来ないと言います。
市内の高台に登ると、海から山のふもとまで津波が来ていた事が良くわかりました。
心から亡くなられた方のご冥福を祈りました。気付いたら、涙が…
その後も市内を回り、他の避難所も訪問しました。
詳しい報告は後日にします。今11時、これから現地にいるユニセフ協会のスタッフと会議です。
アグネス