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日別アーカイブ: 2012年11月11日

パレスチナ報告

昨日はユニセフハウスでパレスチナ報告会が行われました。

1時間の報告会が1時間40分以上になるほど、

話したい事が多く、

時間が伸びてしまいました。

壁に囲まれて、封鎖されている状況で生活する子供達の現状を伝えることが出来たと思います。

今月の3日から出発して、パレスチナの西岸地域、エルサレム、ガザ地域を訪ね、

8日に帰国しました。

日本の援助のお陰で、ユニセフがパレスチナの子供達のために活動が出来ています。

学校の支援、水環境の改善、青少年や家庭のためのセンター、

医療のサービス、子供達を守るための活動など、

多岐にわたって、活動をしています。

今回、私はユニセフの活動を通して、

子供達が直面している問題を視察できました。

訪ねた子供達の現状を報告します。

まずは西岸地域のベイトハニナ小学校を訪ねました。

エルサレムからパレスチナの西岸に行く時は

イスラエルが保安のために建てた高い塀を越えないといけません。

遠回りして、決まったチェックポイントを通して、行きます。

西岸に住む人々は許可なしでエルサレムにはいけません。

許可は簡単におりません。

移動が制限されています。

どこまでも続く10メートルの高さの塀を見て、

ショックを受けました。

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学校の直しはイスラエル政府の許可なしには出来ないため、壊れたままの学校が多くあります。

ユニセフと民間援助団体が学校とイスラエル政府の間に、

時間をかけて交渉をして、

今回の直しが実現出来ました。

西岸地域で、壊れて、不十分な施設で学んでいる子供達が1万人いると言われています。

テントや、小屋、トイレもないところで勉強しています。

でも、許可がないと立てる事も直すことも出来ないのです。

日本の援助のお陰で、ユニセフは西岸とガザで21の学校を直し、

移動図書館を11の学校に提供して、

衛生教育を20万人の子供達に実施しています。

直されたベイトハニナ小学校の子供達はとってもうれしそうでした。

お祝いの踊りを見せてくれました。

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私も子供達と一杯遊びました。

良い未来が近い将来に来ますようにとみんなで願いました。

東エルサレムのブルジェ・アル・ルク・ルク青少年センターを訪ねました。

混み合って住んでいる地域で、子供達も青少年も遊び場所がないのです。

町では悪い誘惑があり、イスラエルの兵士と衝突になる事を避けるために、

集まる場所がとっても必要です。

そのためにガザでは21、西岸には46の青少年センターがユニセフとNGOで運営しています。

地元の子供達にとってはとっても、とっても大切な場所です。

スポーツをやったり、友達を作ったり、勉強を教えてもらったり、悩みを解決してもらったり、

心のケアーを受けたりしています。

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子供達と話したり、バスケットをやったり、つかの間の楽しい時間でした。

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この場所は神聖な教会の近くにある貴重な土地であるため、

settlersと言われるエルサレムや西岸に土地を取って、

住み込むイスラエル人に狙われているそうです。

ガザ地域の中で水タンクの援助を受けた家族を訪ねました。

ガザは6年前から完全封鎖され、高い塀に囲まれている地域です。

ハマズが支配している地域で、イスラエルとは敵対関係です。

人の出入りだけでなく、物質の出入りも制限されています。

私達も七つのゲートで検問を受けないと、ガザには入れません。

160万人が住むこの地域は経済が止まり、貧困が大きい問題です。

電気も水道のサービスはまばら、ガソリンも手に入らない状態が続いています。

町中にロバが荷台を引いてました。

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90%の飲み水が食用に適しないといわれ、水不足が深刻です。

水環境を良くするための施設は建設材料がチェックポイントを通すことが出来ないため、

大規模の施設を作る事が出来ません。

ユニセフは小さいな浄水所を作ったり

水をためるために水のタンクを一番貧困に苦しむ家庭に提供しています。

その中のひとつの家庭を訪ねました。

お父さんのダロールさんは失業中。家計はきわめて苦しいです。

「日本の援助とユニセフの活動で水が手に入って、とっても感謝しています」とお母さん。

苦しくっても、笑顔で話してくれました。

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多くの家族が安全な水を待っています。

ユニセフは2000個タンクを設置しましたが、これからも活動を続けていきます。

新生児訪問の医療サービスを受けている家族を訪ねました。

ガザでは昨年、1600人の新生児が1ヶ月になる前に亡くなりました。

封鎖された土地の中で、医療施設が限られているため、出産したら、

1時間後に退院するケースもまれではありません。

そのため、ユニセフは看護師と助産婦さんを派遣し、

お産したお母さんを訪ねます。

6ヶ月前からスタートしたプログラムですが、1400人のお母さんが訪問を受けました。

訪問の時に子供の健康診断も出来るため、

新生児とお母さんを守る事ができます。

今回はスルミーさんのお宅を訪問しました。

10月30日に帝王切開を受けた初産のスルミーさんは手術の1日後に退院。

助産婦さんは11月1日に初訪問。

11月5日に私は2回目の訪問に同行しました。

母子とも元気で、問題なしでした。

傷の糸もその場で抜きました。

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母乳で育てる事を進めています。

産後の悩みもその場で相談ができ、とっても素晴らしい活動と思いました。

<続く>

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