被災地田老町から
今日最後の訪問先は宮古市田老町でした。
昔津波の被害があった町で、「日本の万里の長城」と言われる有名な高い2重堤防がある町です。
堤防の高さは建物の2階にあたり、住民は安全だと思い、津波が来た時、逃げ遅れた方が沢山いたそうです。
一部の堤防は壊れ、津波は残った堤防を乗り越えて、町全体が流されました。
「グリーンピア」と言う施設に450人あまりの方が避難しています。
絵本や飴、下着などを持って、訪ねました。
アリーナで大勢の皆さんが待っていてくれました。
挨拶をさせていただき、ユニセフのメッセージを伝え、歌も歌いました。
集まった皆さんと一人一人握手しました。「来てくれて、ありがとう」と言われます。「いえ、皆さんの元気な姿に会えて、幸せです…」
津波の体験、将来の不安を口にする方も…。
「アグネスの宮古市のコンサートに行きましたよ。DVDも買ったのに、家と一緒に流された…」と話す親子が居ました…。辛いですね。
サインが欲しい方にサインをして、和やかな会話も出来ました。
皆さんの悲しみを少しでも分かち合いたい、そしてつかの間でもいいから、笑顔の時間を過ごして欲しいです。
一日も早く、安定した暮らしが出来ますように。
ユニセフとともに子供達の支援を頑張ります。
アグネス
宮古市災害エフエム
宮古市災害エフエムに出演しました。
山田町や宮古市で見た津波の傷跡を見たすぐ後なので、ショックを隠しきれませんでした。
「皆さん本当に大変でしたね」と話をかけたら、DJの皆さんが泣いて、泣いて…。
「雨ニモマケズ」をかけてくれました。
「小さい時、アグネスの歌を聞いて育ちました」と言われ、「草原の輝き」を口ずさんだら、再び涙…。
「涙もろくなっちゃって」と涙を拭いては笑って…。
「元気が出た」と話してくれました。
災害エフエムは被災地の皆さんに必要な情報を提供し、心が癒される音楽などを流してます。大事な大事な役割を果たしています。
頑張って下さい!
アグネス
岩手県山田町わかき保育園の入園式
今朝5時半に起きて、3時間かけて、岩手県山田町にある「わかき保育園」の入園式に出席しました。
元にあった保育園が津波に流され、山の上にあるお寺の2室を借りての再開でした。
ユニセフはその再開が出来るように支援をしてきました。
今日は16人の子供達と保護者が集まり、入園式が出来ました。
私も来賓として出席させていただき、挨拶もさせていただきました。
その後は手芸の会の皆さんから預かったねいぐるみを子供達にプレゼントしました。
絵本を読んだり、歌を歌ったり、汽車ごっこでみんなで楽しい時間を過ごしました。
「暗い気持ちでは子育てはできません。頑張ろうね」と保護者や保育園の先生達に話しました。子供達の元気な姿が何よりの励みです。
山田町は堤防が壊れ、大変な被害に遭いました。山のてっぺんのぎりぎりまで津波が来て、火事も起きました。海岸にあった道や線路もすべて消え、民家も町も呑まれてしまいました。皆さんは恐ろしい体験をしてしまったのです。
「でも、子供達が生き延びてくれたので…」と先生は言いました。そう、子供達は希望。力を合わせて、子供達を明るく、元気に育てましょう。
ユニセフもがんばります。
アグネス