箱の中の幼稚園
コペンハーゲンの物資供給センターから、
ユニセフの「箱の中の幼稚園」などの支援物資第一陣が発送されました。
日本時間明日夕方、成田に到着。通関後、24日朝、被災地に向けて出発します。
ユニセフからの報告
ユニセフからの報告です:
壊滅的な大地震発生から1週間以上が経過。本来であれば、卒業や入学シーズンを迎える季節ですが、被災地では校舎が全半壊しているところも少なくありません。ほぼすべての学校が、授業や子どもたちの人生の大切な節目である卒業式も、取りやめてしまわざるをえない状況となっています。日本ユニセフ協会は、学校再開に向けて支援を続ける一方、一番弱い立場に立たされる子どもたちの心理社会的ケアの必要性を訴えています。
現地入りしている日本ユニセフ協会スタッフは20日、福島県災害対策本部などを訪問。教育などの分野で支援の可能性を協議しました。現在、原発事故の影響で、多くの地域から子どもたちを含めた住民が県外に避難しつつあるため、どこに何人の子どもたちが居るのか把握しきれていない状況です。また、その状況も刻一刻と変わっているため、非常に支援が難しいとの情報が寄せられました。日本ユニセフ協会スタッフは、21日、県支部関係者とともに、改めて支援の可能性を検討する予定となっています。
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©日本ユニセフ協会/2011/K-shindo |
避難した高台から壊滅」した故郷を眺める姉妹(2011年 3月 20日、 宮城県南三陸町) |
また、宮城及び岩手の被災地へ入った日本ユニセフ協会スタッフとユニセフソマリア事務所職員は、各県の災害対策本部の保健・教育担当者、みやぎ生協、いわて生協を訪問し、今後の支援活動について協議を重ねました。
デンマーク・コペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センターからは、「箱の中の学校」、レクリエーション・キット、早期幼児開発キット(0~6歳の子どもの発達に合わせた37種類の教材や遊び道具が約50人分入っているキット)等の緊急支援物資がまもなく到着予定です。また日本ユニセフ協会も日本のパートナー団体の協力を通じて子ども用下着やおむつ、靴、ランドセル、水などの調達を進めています。
被災地
日本ユニセフ協会スタッフは20日、
宮城県仙台市の被災地に到着。
宮城県庁災害対策本部の医療、
教育分野担当者と被災地の状況と今度の支援について協議し、
それぞれの分野で日本ユニセフ協会の協力が必要とされていることを確認しました。
長年のパートナーであるみやぎ生活協同組合は自らも被災者であるにもかかわらず、
現場で緊急支援活動を継続しています。
みやぎ生活協同組合が支援している避難所は県内に約1000箇所あり、
15万5,000人が避難生活を余儀なくされています。
これらの避難所では特に生理用品や肌着、文房具、ランドセル、
靴等の支援物資が不足しており、
現在、日本ユニセフ協会では物資の搬送準備を進めています。
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©日本ユニセフ協会 |
みやぎ生活協同組合で協議する國井修医師(右)とスタッフ。 |
被災から1週間が過ぎた19日は各地で卒業式が行われました。
被災地には人生の大切なピリオドのひとつである卒業式を迎えられなかった子どもたちがいます。
日本ユニセフ協会は子どもたちの心のケアにも力を入れていく方針です。
ユニセフの第一陣
19日午後、飲料水二十トンを載せた支援物資第一便が、
宮城県仙台市に到着しました。
壊滅的な被害を受けた被災者の方々に、
日本全国から続々とあたたかいご支援が寄せられています。
皆様からの温かいご支援に深く感謝申し上げます。
http://j.mp/hshHc6