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心を痛めている事があります。

心を痛めている事があります。

それは一部の週刊誌の無責任な報道と、事実無根のネット上の誹謗中傷です。私、個人の事であれば、我慢が出来たかもしれません。しかし、日本ユニセフ協会への誹謗中傷は、ユニセフの活動を応援して下さるたくさんの方々への侮辱であり、ユニセフが支援している子供達も傷つく事になります。

そういう事実に反する報道はやめていただきたいのです。決して許されるものではありません。

ユニセフは日本ユニセフ協会を通じて、国内への支援活動を50年ぶりに再開し、今、東日本大震災で被災した子供達の支援に取り組んでいます。

募金を呼びかける時に、ユニセフ本部の規定により、「なお、当緊急・復興支援に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合、現在行われている他の緊急・復興支援に活用させていただくことがありますので、ご了承願います。」という案内をホームページに載せていました。

しかし、今回の日本支援はユニセフを通じた通常の途上国支援ではないため、集まった募金は全額が日本への支援金になるよう特別な配慮がされました。

ユニセフ本部からも世界のユニセフ協会からも募金や支援が日本に来ています。日本で集まった募金だけで活動するのではなく、今回はユニセフ本部と海外からの支援も日本は受けているのです。(もちろん黒柳徹子さんが親善大使を務める「ユニセフ東京事務所」も日本ユニセフ協会と一体となって活動をします。)

しかし、こうした説明をしたにもかかわらず、週刊誌はなぜか、「日本ユニセフ協会への募金は日本の被災者に渡らない」と、ユニセフ協会の信頼を傷つけるような書き方をしました。

間違った情報を元にしたわけではなく、きちんとした説明したにもか
かわらず、あえて間違った報道をした事になります。

今、日本全体が全力で被災地の支援と復興に取り組んで行かなければいけないときなのに、そんなことをして、なんのためになるのか?

そんな暇があるなら、子供達の未来を考えるなら、日本ユニセフ協会の活動を見ていただいて、一緒になって、活動してほしいものです。

日本ユニセフ協会は国連のユニセフに委任された世界36の先進国にある国内委員会のひとつです。募金活動と子供達の権利の向上のために活動している団体です。ユニセフ本部と連携をして、世界の子供達の権利を守るのが目標です。

日本ユニセフ協会が国連ユニセフと関係のない団体といわんばかりの中傷やデマが広がっていますが、それは事実無根です。ユニセフ本部と日本ユニセフ協会は、切っても切れないパートナーであり、一体となって世界の子供達を守る仲間なのです。

私がユニセフの募金から収入を得ているという中傷も、ネット上で絶えず流されています。私は1998年に日本ユニセフ協会大使に任命されましたが、一度も協会から収入を得た事はありません。むしろ、子供達を支援するために、毎年、協会へ寄付をさせていただいています。

無償の活動だからこそ、Volunteer といいます。
私の本業は歌手、エッセイスト、タレントです。
日本ユニセフ協会大使などの活動は、社会のための個人の活動です。

金額はともかく、今回の震災でも日本ユニセフ協会や日本赤十字などに自分なりの寄付をさせていただきました。
香港の仲間達と震災支援のイベントをやったり、被災地へ送る物資を集めたり、被災者の皆さんに届ける音楽を作ったり、これからも自分で出来るだけの事はやって行きたいと思います。

私の周りでも、沢山の方が、自分の出来る事から、被災された方達への支援を始めています。
それが、本来みんなで取り組むべき事です。
そんな時に、事実に反した報道をし、被災者の子供達を支援しているユニセフの活動を妨害する人たちは、自分の行動を恥じるべきです。

沢山の先生達、親達、心のケアーの専門家と一緒に、日本ユニセフ協会は被災地で子供達を支援します。
私達がやるべき事はたくさんあります。
子供達の笑顔が私達の励みであり、日本の未来です。
微力ですが私も頑張ります。

どうか、これからも事実に反した情報に惑わされずに、日本ユニセフ協会と一緒に活動を共にして下さい。
そして日本をはじめ世界中の子供達を守っていきましょう。
アグネス・チャン

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